公定歩合と民間銀行の金利の関わり

上手にコントロールされていたとは!意外な金利のしくみとは

日本銀行は民間銀行にお金を貸し出しているというのは以前の記事で学びましたが、2006年8月の前と後では基準金利に関するしくみが大きく変わりました。これによって銀行で行う定期預金の金利にも大きな影響が出ましたから、ここで金利の仕組みに関してしっかりと学んでおきましょう。

公定歩合

公定歩合とは、日本銀行が民間銀行にお金を貸す時の基準金利のことを指していますが、2006年8月から名称が「基準割引率および基準貸付利率」という名称に変更になりました。そして、名称だけでなく、市中金利の決められ方も大幅に変更になったのです。

それまでは日本銀行が直接基準金利を決めていたのですが、それからはコール市場(金融機関同士でのお金の貸し借りをする市場のこと)の需給で基準金利が決められることになり、日本銀行はコールレート(コール市場での金利)の上限金利だけを決めることになったのです。

つまり、2006年8月までは日本銀行が金利を直接管理していたものが、それ以降は間接的に関わるしくみへと変わったのです。

銀行金利と為替への影響

公定歩合=政策金利であり、その政策金利に連動して銀行の金利も決められていました。以前採用されていたこの公定歩合は、日本銀行が民間銀行に貸出す時の金利であり、それに基づいて民間銀行の金利が決定されていたので、日本銀行が民間銀行の金利を直接管理していたというわけです。

また、為替にも大きな影響を及ぼしていました。公定歩合が上がれば民間銀行の金利が上がり、円での預金をする方が増えます。つまり、海外投資家から見れば円の人気が高くなり、それは円高を意味するものだったのです。もちろん、公定歩合が下がれば逆の現象が起きたのは言うまでもありません。

以上のように、以前の公定歩合は銀行の金利や為替レートへ絶大な影響をもたらしていたのです。

今は自由金利

公定歩合によって民間銀行の金利が決められることがなくなり、今は自由金利制度となっています。つまり、市場で決められた金利が民間銀行で採用されているわけです。もちろん、その市場での金利にも日本銀行は間接的に関わっていますので、日本銀行と市場が全く関係なくなったわけではありません。

しかし、金融の自由化が大幅に進行し、日本の金融状況も進化し、金利と経済に関わる仕組みも大きな変化を遂げています。そのことを念頭において定期預金を始めると良いでしょう。

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